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16歳!Blog 3

「行くよ‥」寝ているオットをロシャシャナ(ユダヤ教の元旦)の早朝起こした。妊婦はお産が近づくと家の中を片付け始めると言うけれど、私の場合は前日にペディキュアをしに行った。きれいな爪先でお産にいどみたかったのだった。

予定日は二週間先だったので、実家から母が来るのを一週間後に手配していた。出産に備えてずっと前から持って行く物はバッグに詰めてあったし、部屋も用意できていて(カーテン、ベビーベッドの寝具や何かはお揃いの生地で手作り!)準備万端だったので私は落ち着いてました。育児書もしっかり読んで勉強していたし。ただ、病院へ行くのが早すぎた。子宮口が十分に開いていなくて、夜の8時過ぎまで産まれなかったのだ。麻酔をするので病院では何も食べさせてもらえず空腹に一日耐えなければいけなかった。姑とその旦那さんが午前中に駆けつけてくれたのはいいけれど、待ち時間が長くてアイスクリームを買ってきて私の目の前で食べ始めた。おいしそうなストロベリー味の香りがした時には殺意を覚えた!子宮口が開くように廊下を行ったりきたり歩かされた後、麻酔を打ってもらった時は簡単に産まれるものだと思ったけれど、マチガイでした。クサいラマーズクラスから逃げ出して、呼吸法を練習しなかったせいで、いざ力む時になってどうやっていいのかわからなかったのだ。休日だったためか、担当の看護婦さんが交代の前に産ませるぞ、とでも思ったかのか、私の承諾なく麻酔を切った。後で知ったけれど、オットには承諾を得たらしい‥それにしてもふんばれず、担当の先生が吸引機で娘の頭を吸い出す羽目に。これが死ぬほど痛くて絶叫。日本の女性が麻酔なしで自然分娩しているのが想像もできません。娘がやっとこの世に生まれ出て、看護婦さんが私に見せてくれた時には疲労で目も開けることができず、感動もコダック撮影の間もなかった。先生があそこを縫い合わせるのに麻酔をしてくれて安らいで、日本の友達が言ったおもしろい話を思い出した。出産して医師が縫い合わせるのに時間がかかっていた時に彼女の言ったこと。「そこに刺繍してるんじゃないでしょうね!?」爆笑!

すべて終わり、優しいオットに頼んで買ってきてもらったチーズバーガーとチョコレートシェイクをいただいた。みんないなくなって、病室には出来立ての家族3人だけだった。「私にそっくり‥」残念そうに言った私。黒の方が色的に強いのだからオットのブロンドの髪と青い眼ではないのは知っていたけれど、私のぶた鼻!美しいハーフの赤ちゃんを期待してたのにぃ。オットは笑ったけれど、幸せそうであった。娘のちいちゃな手を優しくつついたら、強く握り返した。その瞬間、自分がパパになったと実感したのだと後で話してくれました。それ以来、オットは娘がこれ以上望めないほどの優しい愛情深いパパでいてくれています。

今日16歳になった娘は、長い黒髪が自慢のヘーゼル色の眼をした私が作った中で一番美しい作品!こんな健康で、優しく、楽しく、利口な子供を授けていただいてとても感謝しています。私の絶品に!

そうそう、私が力んでる時に看護婦さんからペディキュア褒められました‥!

 

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