Japanese

感謝の気持ちは幸せを呼び寄せる

日本に到着するとお醤油の香りがする、なんて誰かに聞いたことがあります。それはどうかと思うけれど、アメリカは明日感謝祭なので、今日到着したら焼きたてのパイの甘い香りがするかも。アメリカの感謝祭は日本の年末年始のような祝日です。日本で大晦日までにおせち料理を作るように、アメリカでは感謝祭前日の水曜日にパイを焼いてご馳走の準備をします。

アメリカの家族はおせちが苦手なのでうちでは作りません。感謝祭の食事は作ったことはあるけれど、私も苦手で特にオットが大好きな七面鳥のグレービーソースは好きじゃない。でもこのあったか家族の休日はとても好き。人々が幸せそうで、愛のエネルギーに満ちているから!

オットの再婚した両親がフロリダに移住して以来、数年続けて感謝祭のホリデーをフロリダで過ごしたことがあります。どこへも行かず、誰にも招待されないホリデーはダサい家族になった気がして悲しかった。この数年は仲の良い友達の家族に招待してもらえてありがたかった。今年も親切に招待してくれたけど、今回はブリッジハンプトンにある私たちのお気に入りのフレンチビストロ、ピエールに家族三人で感謝祭を祝うことにした。ホリデーを家族三人だけで過ごすことがダサいとは、もう感じなくなったのです。娘が成長して、大人の付き合いを一緒に楽しめるようになったからかもしれない。高校生の娘は山のような宿題やスポーツやジャズバンドの練習などで毎日忙しいから、祝日くらいは一緒に過ごしたいとも思う。

この連休は水曜日から始まって娘が家にいたので、いつもと違うサウスハンプトンの犬の公園に行きました。途中雑用をいくつか片付けて、サウスハンプトンに行ったついでに有名なテイツベーカリーに寄った。小麦粉と砂糖を避けている私だけれど、ベーカリーに行くのは好きだし、祝日だからということで。甘い焼きたての香りはホンワカしてしあわせ気分になりますね。一年で最も忙しい日なのでしょう、レジには列ができてました。私の大好きなストロベリールバーブパイはすでに売れ切れていたので、もう一種のお気に入りのチェリーパイの小さいのを一つ買った。オーブンで温めてバニラアイスといただくのが美味しい!

公園のあとはウォーターミルにある日本食レストラン、好きずきでランチ。オットは魚介類は食べない(焦げるほど焼いたエビ以外)ので、娘と二人だけの時は私の大好物のお寿司が第一候補。人気のレストランは混んできた。ウエイトレスが一人だけだったので、できた料理がカウンターに十分間も置き去り。お腹が空いているところを十分間も待たされると、しびれをきらしてウエイトレスやウエイターにかなり辛く当たる人がいるものです。でもホリデー気分のせいか、今日は誰も文句を言っていませんでした。

私は待たされても腹を立てたくないので、笑顔で状況を理解するようにしている。母親が幼児に教えるように、「お願いします」と「ありがとうございます」は魔法の言葉。優しい口調で目を見て相手に話す。それが欲しいものを速く手にする方法だと思う。人の心を操っている?そうかもしれない。でも相手を怒鳴り散らしても欲しいものは得られないと思う。傲慢な態度で上手くいく人もいるけれど、感謝を捧げる方が精神的にいいと思う。感謝の気持ちはパワフルな愛のエネルギーで、人の心を左右する力がある。幸運も呼びよせる。私たちはエネルギー体だから、エネルギーは言葉よりも速く相手に届きます。

五、六年前、日本人ヒーラーのセッションでおもしろい実験をしたことがあります。人と話す時に、自分と相手のお腹が向き合っていると、より良く理解しあえるのだそうです。先生と私は数歩離れて向き合う形で立ち、私は目を閉じた。先生が体を横へ向けると、先生のエネルギーの流れが動くのを感じました。磁石をいじって遊んだ時のような感じです。同じ極同士を近づけた時に感じる磁波の対抗力。

感謝祭は与えられたものに感謝を表する日であることはみんな知っています。言葉にもエネルギーがあるから、感謝の言葉を口に出すだけでも良いことを引き寄せてくれる。祈りの言葉も同じ。残念なことに、自分が大病をしたり、うざったくても、いつも側にいてくれた家族がいなくなったりするまで、自分がどんなに恵まれていたかどうか気がつかない人たちがいます。私も実は最近まで、与えられていたものを当然のように思って生きていたところがあります。

みんな日々の生活に追われていて、気がつかないだけなんですよね。私はいつも仕事で忙しくて、家族から孤立していました。私の好きなことを一緒に出かけて楽しんでくれないオットに文句を言い、そして落ち込んだこともありました。人は自分にない物を欲しがりがちなものです。友達の持っているものに嫉妬したり。私にもそんなネガティブな感情に苦しんだことが過去にありました。感情的になってよく泣きました。惨めな時期でした。

卵巣嚢腫摘出の手術を二度、妹の死、母の認知症と猛烈な偏頭痛を体験して、自分が今まで恵まれていたことが、やっと分かったのです。人生で学ぶためには、みんなそれぞれ通る道があるけれど、本来の自分が何者であるかを思い出し、無条件に愛せるようになることが究極の学びなのだそうです。シンプルだけれど、容易なことではないですね。私たちはエネルギー体のスピリット(魂)で、人生を体験しているのです。

この人生で与えていただいたもの、特に私の家族に感謝しています。感謝の気持ちを胸に抱くと、誰かや何かを愛する時と同じ感覚があります。胸がときめいて幸せな気持。このときめきをいつも感じていたい。与えられた日々に起こる、小さなできごとの一つ一つに感謝しましょう!良いことを引き寄せて幸せでいられるでしょう!ハッピーサンクスギヴィング!

Love, y.

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